アニメや漫画をじっくりと味わう時間。それは、私たち30~40代のファンにとって、何物にも代えがたいリラックスタイムですよね。そんな「違いがわかる」大人のあなたにこそ、今、心の底からお勧めしたい作品があります。それが、江口夏実先生が描く『出禁のモグラ』です。
『鬼灯の冷徹』という大ヒット作の作者として知られる江口先生。その名前を聞くと、緻密に練られた「あの世」の官僚機構と、シニカルなギャグを思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、本作『出禁のモグラ』は、その期待を良い意味で裏切ってきます。
もちろん、あの独特のユーモアや魅力的なキャラクター造形は健在です。しかし、本作が踏み込んでいるのは、『鬼灯』とはまた違う、もっと生々しく、私たちの足元に広がる「この世」の闇。
この記事は、そんな『出禁のモグラ』の世界にどっぷりと浸かるための「深掘り」レポートです。タイトルの通り、作品の核心に迫る「ネタバレ分析」もふんだんに含みます。休日の午後に、お気に入りのドリンクでも片手に、この不可思議で魅力的な世界の深淵を、一緒に覗き込んでみませんか?
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出禁のモグラのストーリーと世界観
怪異と日常の狭間「抽斗通り」と銭湯「もぐら湯」
物語の主な舞台は、どこにでもありそうで、どこにもない「怪しい路地」。その奥にひっそりと佇む銭湯「もぐら湯」です。2025年7月から放送されるアニメ版のティザービジュアルでは、主人公のモグラが「抽斗(ひきだし)通り」と呼ばれる場所でカンテラを携える姿が、「不気味ながらも幻想的」な雰囲気で描かれています。
この設定が実に秀逸です。銭湯とは、古来より「現世の穢れを洗い流す」浄化の場であり、地域コミュニティの境界線でした。そんな「もぐら湯」が、日常の「引き出し」の奥に隠された「抽斗通り」という異界との接点に存在している。
ここは、ごく普通の大学生が迷い込む「日常」でありながら、この世ならざる者たちが集う「怪異」の最前線。この二重性こそが、『出禁のモグラ』の世界観の根幹を成しています。
あの世から「出禁」にされた男、その本当の目的とは
主人公の「モグラ」は、その名の通り、「もぐら湯」に隠れ住む怪しい男。彼は自らを「仙人」と名乗りますが、その実態は「あの世から出禁をくらって」いる、いわば「あの世のブラックリスト」に載った存在です。
普通、死ねば魂はあの世に還ります。しかし彼は、その「あの世」から「お前はもう来るな」と拒絶されているのです。彼に科せられた「刑」は、皮肉なことに「この世で生きていなければならない」というもの。
そんな彼が、夜な夜なカンテラを手に、幽霊が持つ「灯(ともしび)」を集めている。それは、あの世に還るための「道標」にするためだと言います。
ここに、物語の核心的な謎が提示されます。「罰」としてこの世に縛り付けられているにもかかわらず、彼はあの世に「還ろう」としている。この矛盾した行動こそが、彼岸(あの世)からも此岸(この世)からも拒絶された「出禁の男」の、孤独な戦いの始まりを告げているのです。
『鬼灯の冷徹』と繋がる?江口夏実ワールドの考察
さて、『鬼灯の冷徹』のファンなら、誰もが気になる点でしょう。この二つの作品世界は繋がっているのでしょうか?
答えは、限りなく「イエス」に近いかもしれません。
原作7巻で、夏祭りを訪れたモグラたちの前に、ひとりの「狐面のキャラクター」が登場します。このキャラクターが、『鬼灯の冷徹』に登場した人気キャラクター、野干の「檎(ごん)」と酷似している、とファンの間で大きな話題となりました。
りんご柄の着物、帽子、幻術を使う能力、金にだらしない性格、そして「有名な狐(『鬼灯』では妲己)の部下」という背景。これほどの一致は、単なるファンサービス(イースターエッグ)とは考えにくいですよね。
もしこれが本当に「檎」本人であるならば、それは「江口ユニバース」とも呼ぶべき共通の世界観が存在する証左です。そして、モグラが「出禁」になった「あの世」とは、まさしく鬼灯様が補佐官を務める、あの超官僚主義的な地獄・天国そのものである可能性が、極めて濃厚になるのです。
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主要キャラクター紹介
『出禁のモグラ』のもう一つの大きな魅力は、一癖も二癖もある(というか、癖しかない)登場人物たちです。2025年7月のアニメ化にあたり、これ以上ないほど豪華な声優陣が、彼らに命を吹き込みます。
ここで主要な登場人物と、発表されているキャスト(CV)を整理しておきましょう。
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キャラクター名 |
役割 |
CV(声優) |
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モグラ(百暗桃弓木) |
自称「仙人」・本作の主人公 |
中村悠一 |
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真木栗顕 |
巻き込まれ体質の大学生 |
大河元気 |
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桐原八重子 |
巻き込まれ体質の女子大生 |
藤井ゆきよ |
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犬飼詩魚 |
霊媒体質の大食いJK |
藤田茜 |
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猫附梗史郎 |
祓い屋(兄)・高校生 |
村瀬歩 |
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猫附藤史郎 |
祓い屋(父)・大学教授 |
武内駿輔 |
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猫附杏子 |
梗史郎の母 |
種﨑敦美 |
(※注:アニメ公式サイでは、モグラの画像の下に「CV. 大河元気」と記載されていますが、これは真木栗顕の紹介文が誤って配置されたものと考えられます。PV4や第一報1の通り、モグラのCVは中村悠一さんです。また、種﨑敦美さんの「崎」は、正しくは「立つ崎」です)
★モグラ(百暗桃弓木):CV. 中村悠一
本名を「百暗桃弓木(もぐら ももゆき)」という、本作の主人公。自称「仙人」ですが、アニメのPVでは「いかにも“怪しい”」と紹介される胡散臭い男です。
彼のCVを担当するのが中村悠一さんであるという点に、キャスティングの「妙」を感じずにはいられません。私たち(30~40代のアニメファン)が中村さんの声と聞いて連想するのは、『呪術廻戦』の五条悟や『魔法科高校の劣等生』の司波達也といった、「最強」のイケメンキャラクターたちでしょう。
その「最強」の声を持つ彼が、本作では薄汚れた(失礼)「怪しい」男を演じる。このギャップこそが、モグラの「現在の落ちぶれた姿」と、その奥に隠された「元・神様」という途方もない力の二面性を、声だけで表現する完璧な配役と言えます。
★真木栗顕:CV. 大河元気
八目大学文芸学科に通う、ごく普通の男子大学生。ボサボサの髪にシワシワのTシャツという、いかにもな外見。真面目すぎる性格で、心霊現象の類が非常に苦手です。
そんな彼が、不運にもモグラと出会ってしまったことで、この世のものではないモノが見えるようになってしまいます。
彼は、超常的な力に目覚めて喜ぶ少年漫画の主人公ではありません。怪異に巻き込まれ、純粋に「嫌だ」と感じる「普通の大人」です。だからこそ、彼は私たち読者・視聴者にとって完璧な「代弁者」となります。彼の真面目さゆえのツッコミが、モグラの胡散臭さを際立たせ、本作のコメディ部分の核を担っています。
★巻き込まれ体質の女子大生と大食いJK:桐原八重子&犬飼詩魚
真木栗と同じく、モグラとの出会いによって「見える」ようになってしまったのが、同級生の桐原八重子。面倒見が良く、明るく優しい性格の持ち主です。彼女の実家が離島であるという設定が、後の重要なエピソード(通称「人魚事件」)の舞台となります。
一方、犬飼詩魚は高校1年生。彼女はモグラたちとは異なり、「先天的」に霊を大量に引き寄せてしまうビーコン(灯台)のような体質の持ち主。常に霊にエネルギーを奪われているため、とにかくお腹が空いており、ラーメン10杯は軽く平らげるほど。その「アホっぷりも可愛い」と、作中の癒やし(?)担当です。
「後天的に巻き込まれた」真木栗&八重子と、「先天的な体質」の詩魚。この対比が、世界に存在する多様な「怪異との関わり方」を示しており、物語に深みを与えています。
★個性強すぎ!祓い屋・猫附一家と化け猫たち
この物語には、モグラたち「素人」とは別に、「プロ」の専門家が存在します。それが、化け猫を使った「祓い屋」の家系、猫附(ねこつき)一家です。
- 猫附梗史郎(兄):高校3年生。モグラとは「腐れ縁」で、厄介事を押し付けられるため、彼を「面倒臭がって」います。相棒の化け猫は「ナベシマ」。
- 猫附藤史郎(父):八目大学の教授でありながら、高名な祓い屋でもあります。相棒の化け猫「イケブクロさん」が常に肩に憑いているため、ひどい肩こりに悩まされています。
- 猫附杏子(母):霊能力はありませんが、「見える目」を持っています。家族への愛情は深いものの、「奇行も目立つ」人物です。
この一家の存在が、モグラの行動がいかに「ルール無用」であるかを際立たせています。
そして何より、レビューでも「特にネコ!」「ネコ好きの人は絶対見て欲しい!」と絶賛されているのが、ナベシマやイケブクロさんといった化け猫たち。『鬼灯』のシロや金魚草のように、可愛らしいマスコットでありながら、強力な戦力でもある。この「ネコ」要素は、本作の隠れた(いや、隠れていない)「人気の秘密」です。
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出禁のモグラの正体の考察
ここからが、この記事の核心です。タイトルの「ネタバレ分析」として、主人公モグラの「正体」に、真っ向から切り込んでいきます。
(※注意:これ以降、原作漫画の重大なネタバレを含みます。アニメから入る予定の方、未読の方は、自己責任でお読み進めください。)
(ネタバレ)モグラの正体は元・神様「オオカムズミの弓」
あの胡散臭い男、モグラ。彼が自称する「仙人」というのは、あながち嘘ではありませんでした。
原作5巻で明かされる彼の正体。それは、「オオカムズミの弓」と呼ばれる、元・神様でした。
「弓(Yumi)」という名前に注目してください。彼は単なる神ではなく、もともとは「武器」あるいは「道具」として、何らかの「機能」を果たすために存在していたことが示唆されています。道具が自らの意思を持ち、その機能を逸脱した時、それは「罪」となる。彼の名前そのものが、彼の犯した罪と、これから受ける罰の伏線となっていたのです。
彼が犯した「神殺し」という罪と罰の真相
では、元・神様であった彼が、なぜ「出禁」にされ、人間にまで「堕とされ」たのか。
96話で明かされた彼の罪。それは、「神殺し」でした。
彼の本来の役割は、人間を「疫病神」から守ること。しかし、彼はあまりにも「優し」すぎた。彼は人間のために、神の秩序(ルール)を破り、その疫病神を殺してしまったのです。
その結果、どうなったか。疫病神(=人口の調整弁)がいなくなったことで人口が爆発的に増え、人間たちは食糧や土地をめぐって「争い」を始めました。
これこそが、本作が私たち大人の倫理観に深く突き刺さる理由です。モグラの罪は「悪意」ではなく、「優しさ」という「善意」から生まれました。彼はルールよりも人情を選んだ。しかし、その「善意」が、より大きな「争い」という破滅を招いてしまったのです。
単純な「善 vs 悪」の物語では満足できない、成熟したファンタジーファンに向けたテーマです。彼は「善」のために行動し、「法」によって罰せられた。
そして、彼に下された罰が、「この世で生きていなければならない」こと。たとえ肉体が死んでも、別の肉体を使って強制的に復活させられる。それは「不死」という祝福ではなく、「死ぬことすら許されない」という、永遠の呪いなのです。
浮雲との「看守と囚人」という歪な関係性
モグラがネットを使うために入り浸っている駄菓子屋「ぎろちん本舗」。その経営者である謎の女性「浮雲」。
彼女とモグラの関係は、ずばり「看守と囚人」です。
浮雲は、モグラが「刑」(=この世で生き続けること)をきちんと執行しているか「見守る」監視者。いわば、神々サイドの「保護観察官」です。普段はモグラの行動を自由にさせていますが、もしモグラが罰から逃れようと別次元に飛ばされでもしたら、彼女が「力づくで」この世に引き戻すことになります。
彼女の店名「ぎろちん本舗(ギロチン)」が、すべてを物語っています。神の「断罪」の象徴であるギロチンと、日常の象徴である駄菓子屋。このおぞましいほどのミスマッチこそが、江口夏実作品の真骨頂です。彼女は、モグラの罪のすべてを知る、日常に潜む最強の「看守」なのです。
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出禁のモグラネタバレ、人気の秘密
(ネタバレ)読者に衝撃を与えた島の「人魚」事件の闇
『出禁のモグラ』の「人気の秘密」を語る上で、絶対に避けられないエピソードがあります。それが、4巻で描かれた、八重子の故郷の島での「人魚事件」です。
このエピソードで描かれるのは、超常的な怪異の恐怖ではありません。
島を長年支配してきた「鮫島家」という一族が、「巨大な人魚の霊」を「支配の象徴」として利用し、島民を搾取し続けてきたという「人間」の闇です。
このエピソードに対する読者のレビューは、賞賛と(ある種の)戦慄に満ちています。「エグッ!?」「(『鬼灯』から入った)漫画読みには、ややキツめかも」「鮫島一賊の吐き気を催すほどの邪悪っぷりが、より際立っていますね」。
これこそが、本作が『鬼灯の冷徹』と一線を画す点です。『鬼灯』が「地獄」というシステム内部のコメディだったのに対し、『モグラ』は「現世」を舞台に、「人間」の底知れない悪意(レビューで「ドス黒かった」と評された闇)を暴き出す、ホラー・ミステリーなのです。
「このエグさにショックを受けたくて、『出禁のモグラ』を読んでいる」というレビューすらあるほど。怪異(人魚の霊)は、人間の悪意の「道具」に過ぎない。この容赦のない現実こそが、本作の強烈な「人気の秘密」です。
ただのギャグじゃない!日常に潜む「怖さ」の正体
もちろん、基本はギャグ中心で、テンポの良い会話劇が魅力です。しかし、レビューで「ちょっと怖いシーン(絵柄が怖くなる、血の描写)があるので苦手な人は注意」と指摘されている通り、本作の「怖さ」は本物です。
あるレビューが、その本質を的確に表現しています。「怪異をポップに変換するのが上手い」作者だが、「時折覗くストレートな恐怖が刺さる。和風ホラー」「油断させといて、そこ生じた隙間に差し込んでくる怖さね」。
本作の恐怖は、恐怖シーンそのものよりも、「ギャグ」から「ホラー」への急激な落差(アートスタイルすら一変します)によって増幅されます。日常(大学生活、バイト先)が、次のページで予告なく「和風ホラー」に変貌する。この緩急こそが、読者の心を掴んで離さないのです。
ネコ好き必見!ナベシマとイケブクロさんの魅力
そして、シリアスな展開が続いたので、ここで癒やし(?)の話題を。先ほども触れましたが、猫附家の「化け猫」たちの魅力は、本作の「人気の秘密」として欠かせません。
「とにかくキャラの造形が刺さる刺さる。特にネコ!」「ネコ好きの人は絶対見て欲しい!」。
「化け猫」という恐ろしい存在でありながら、そのビジュアルは愛らしく、飼い主(藤史郎)に「肩こり」というコミカルな副作用をもたらす。彼らは、本作のテーマである「ギャグとホラーのバランス」を、その存在そのもので体現しているのです。
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出禁のモグラの漫画は何巻までありますか?
出禁のモグラ最新刊の内容(11巻):「謎の影」の出現
『出禁のモグラ』は、講談社「モーニング」にて好評連載中。2025年11月現在、コミックスは最新刊11巻まで発売されています。
最新11巻では、モグラたちが「人避けされた路地裏の神社」という、またもや曰く付きの場所を訪れます。
しかし、それ以上に不穏なのが、同時並行で進む「謎の影」事件です。八重子の元に、あの「人魚事件」のあった故郷の島で、「謎の影」が目撃されたという報告が届きます。さらに、その「謎の影」は「同時多発的に各地で出現」し始めるのです。
これは、4巻の事件がまだ終わっておらず、あの島で解き放たれた「邪悪」が、島を越えて拡散し始めたことを示唆しています。物語が、局地的な怪異譚から、広域的なパンデミック・ホラーへとスケールアップしていく、非常に重要な巻となっています。
最新11巻の発売日と特装版情報
その最新刊11巻の発売日は、2025年8月22日です。
さらに、ファンには見逃せない「特装版」も同時発売されました。特典は、江口夏実先生が日々描いた「落書き」を1冊にまとめた、「はがき箋24枚綴り」。完成された原稿だけでなく、作者の創作の「過程」にも価値を見出す、私たちのような30~40代のコアなファン心理を、完璧に理解した特典と言えるでしょう。
電子書籍の配信情報(コミックDAYSほか)
「休日にゆっくり読みたい」という方には、電子書籍が便利です。講談社公式の「コミックDAYS」をはじめ、Kindle、コミックシーモア、honto、BookLiveなど、主要な電子書籍プラットフォームで配信されています。あなたのライフスタイルに合わせて、お好きな場所でこの世界に浸ることができます。
出禁のモグラのアニメ化について知りたいのですが
お待たせいたしました! 2025年、最大の注目作(と私が断言します)である、TVアニメ『出禁のモグラ』の情報です。
私たちのような忙しい30~40代にとって、放送時間や配信情報は死活問題。まずは、以下の「視聴マトリクス」をご確認ください。
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項目 |
詳細 |
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放送開始日 |
2025年7月7日(月)~ |
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放送局 |
TOKYO MX:毎週月曜 22:00~ BS11:毎週月曜 24:00~ |
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最速先行配信 |
Prime Video |
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(配信日時) |
7月6日(日)22:00~(地上波より早く配信) |
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その他配信 |
dアニメストア, U-NEXT, Hulu, DMM TV, ABEMA, Lemino 等 |
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アニメはいつから?放送日・放送局まとめ
ご覧の通り、TVアニメ『出禁のモグラ』は、2025年7月7日(月)22:00より、TOKYO MXほかにて放送が開始されました。
配信サービスはどこですか?(Prime Video先行配信)
しかし、私たちが注目すべきはそこではありません。Prime Video(プライムビデオ) です。
なんと、Prime Videoでは、地上波放送に先駆け、7月6日(日)22:00から、第1話の「地上波先行配信」が実施されます。
月曜の夜(22時や24時)は、翌日の仕事に備えて忙しい。しかし、「日曜の夜22時」ならば、まさしく「休日の締めくくり」として、じっくりと作品を鑑賞できる。この配信戦略は、私たちの視聴習慣を完璧に捉えています。
もちろん、dアニメストア、DMM TV、Huluなど、その他多くのプラットフォームでも見放題配信が予定されています。
制作はブレインズ・ベース!スタッフと豪華声優陣
そして、アニメファンとして最も気になる制作スタジオ。本作を手掛けるのは、ブレインズ・ベースです。
監督に石踊宏氏、シリーズ構成に藤田伸三氏を迎え、音楽は長谷川智樹氏が担当。声優陣は、先に紹介した中村悠一さん、種﨑敦美さんら、主役級のAリストキャストがずらりと並びます。
この「ブレインズ・ベース」というスタジオ名を見て、ピンと来た方も多いのではないでしょうか。そう、彼らは『夏目友人帳』『デュラララ!!』『バッカーノ!』といった、単なるバトルものではない、独特の「空気感」「不気味さ」「群像劇」を描くことに長けた、信頼のスタジオです。
『夏目友人帳』のスタジオが、本作の「不気味ながらも幻想的」な雰囲気や、「和風ホラー」の「隙間」を描く。これ以上の適任があるでしょうか。このスタジオ選定は、制作陣が原作の「トーン」を深く理解していることの、何よりの証明です。
出禁のモグラのレビューや評価はどうですか?
出禁のモグラ漫画版の評価と愛読者の声(鬼灯との比較)
まず、原作漫画版の評価です。『鬼灯の冷徹』が一話完結型だったのに対し、『モグラ』は「一貫したストーリーがある」、「謎も深まり気になってい」くと、そのシリアル(連続)な物語構造が、ミステリーやホラーを好む読者層から高く評価されています。
もちろん、「キャラの造形が刺さる」(特にネコ)といったキャラクター人気も絶大です。
一方で、『鬼灯』のギャグのテンポ感を期待して読むと、「(『鬼灯』より)カオスでまだ慣れない」といった声や、「怖いシーン(血の描写)があるので苦手な人は注意」と、そのホラー描写の「本気度」に言及する声も多く見られます。
出禁のモグラアニメ版の評価(Filmarksスコア)
では、先行して放送が始まったアニメ版の評価はどうでしょうか。国内最大級のレビューサービス「Filmarks(フィルマークス)」では、3.9という高い総合評価(スコア)を獲得しています。
重要なのは、その分布です。全レビューのうち、「3.1 – 4.0」(満足)が52%、「4.1 – 5.0」(大満足)が39%。つまり、視聴した人の**実に91%**が、本作に対して「好意的な評価」を下しているのです。
これは、一部のファンだけに刺さるカルト的な作品ではなく、「視聴した人のほとんどが満足する」という、非常にアベレージの高い、質の高いアニメ作品であることを示しています。
「シビアな話を軽快に」アニメ版の絶妙なバランス
その高い評価(91%)の秘密は、どこにあるのでしょうか。Filmarksのレビューが、その核心を突いています。
「結構シビアなストーリーを軽快なセリフ回しで見られて面白かったです。」
この一言に尽きます。
「ギャグ要素と真剣物語要素のバランスがちょうど良い」
「ガッツリホラーかと思ってたけど、ゆる〜いギャグホラーアニメでした」
「江口先生の不気味とポップがうまく合わさった雰囲気好きです」
これらのレビューはすべて、先ほど私たちが分析した「ブレインズ・ベース(『夏目友人帳』のスタジオ」という選択の妙」が、完璧に「成功」したことを裏付けています。
原作が持つ「不気味(シビア)」と「ポップ(軽快)」、「和風ホラーとギャグ」という、相反する要素の「絶妙なバランス」を、見事に映像化した。それこそが、この高い評価の理由なのです。
クロージング・出禁のモグラの魅力まとめ
今こそ読むべき、大人のための怪異ファンタジー
『出禁のモグラ』は、単なる『鬼灯の冷徹』の二番煎じでは決してありません。
「優しさ」ゆえに「神殺し」の罪を犯した元・神様 と、人間の「吐き気を催すほどの邪悪」 が交錯する、大人のための物語です。
「シビアな話」を「ポップ」に、「和風ホラー」を「ギャグ」で巧みに包み込んだ、この複雑な味わい。それこそが、江口夏実という作家の新たな到達点であり、『出禁のモグラ』の最大の魅力です。
アニメと漫画、どちらから入るべき?
最後に、ポップカルチャーアナリストとして、「どちらから入るべきか?」という永遠の問いにお答えしましょう。
結論から言えば、どちらから入っても、このユニークな世界観の虜になることは間違いありません。
- アニメから入る場合 :
「ブレインズ・ベース」によって完璧に「バランス」調整された、極上の体験が待っています。「シビアで軽快」な、まさに「ゆる〜いギャグホラー」として、中村悠一さんをはじめとするAリストの声優陣の演技と共に、安心して楽しむことができます。 - 漫画から入る場合 :
アニメが「絶妙なバランス」なら、漫画は「アンバランスな衝撃」をくれます。「人魚事件」の、アニメでは緩和されるかもしれない「エグさ」や、「隙間に差し込んでくる」生の「和風ホラー」を、ダイレクトに味わいたいなら、まず原作を手に取るべきです。
【専門家としてのお勧め】
もし、あなたが「違いがわかる」30~40代のファンであるならば。
私からは、まずアニメ(Prime Videoの日曜22時) で、その「絶妙なバランス」に感動し、物語の全体像を掴んでください。
そして、その余韻が冷めやらぬうちに、原作コミックス(既刊11巻) を一気に読むのです。
そこであなたは、あの「人魚事件」の、アニメでは描ききれなかったかもしれない「エグさ」 に、改めて衝撃を受けることになります。
これこそが、この『出禁のモグラ』という作品を最も深く味わえる、「二度美味しい」楽しみ方だと、私は確信しています。
出禁のモグラ セット 1-11巻8,613円


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